aCloud と JEL は Microsoft を活用してレジリエントな統合セキュリティを構築

2025 年 10 月 9 日

シンガポールを拠点とする aCloud は、2016 年以来 Microsoft の独占的パートナーとして活動を続けており、複数のソリューション分野においてソリューション パートナー認定を、ID とアクセス管理において Specialization を取得しています。その使命は、レガシーなセキュリティ ツールを可視性と制御を可能にする統合ソリューションに置き換えるよう、組織を支援することです。

同社のチームは、Microsoft のエコシステム内でのみ活動することで、セキュリティおよびコンプライアンスの全ポートフォリオにわたって深い専門知識を構築してきました。これにより同社は、規制要件を満たすだけでなく、運用を簡素化し、イノベーションを可能にするセキュリティ アーキテクチャを設計および実装できます。同社は、海運業から製造業、建設業に至るまで、幅広い業界にわたり信頼されるアドバイザーとして評価されています。

この役割は、aCloud にとって、シンガポールに拠点を置き、世界的に事業を展開するエンジニアリングおよび建設大手である Jurong Engineering Limited (JEL) との長年にわたる関係において、極めて重要であることが証明されています。シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、その他各国でプロジェクト チームが活動している JEL は、シームレスなコミュニケーション、信頼性の高いシステム、および強固なセキュリティを活用して、作業をスケジュールどおりに、予算内で進めています。

2018 年以来の Microsoft 365 E5 ユーザーである JEL は、エンタープライズ グレードのセキュリティに対して早くから強いコミットメントを示しており、Microsoft ソリューションの早期採用者でした。以前は、その子会社のセキュリティ態勢はサイロ化して管理されていましたが、時を経て、増え続けるセキュリティ要件を満たすためにより地域に特化したアプローチへと進化しました。JEL の IT チームは少人数ですが、セキュリティ環境を強化し続けています。

aCloud は、JEL のビジョン実現を支援するために、限られた時間枠内で JEL のニーズに対応しました。両チームは協力し、コンプライアンスと運用上の卓越性の両方を実現しました。

高度化し絶えず変化するサイバーセキュリティの世界への適応

JEL が早期に行った Microsoft 365 E5 への戦略的投資は、統合ツールと高度な保護のための強固な基盤を提供し、ますます複雑化し急速に進化するサイバーセキュリティの状況の要求に応えることを可能にしました。同社は、現在の安全性におけるニーズを満たすだけでなく、AI を活用した業務と高まるコンプライアンスへの期待によって形作られる未来に備えようとしていました。

aCloud との提携は、既存のものを一から作り直すことではありませんでした。むしろ、すでに確立された強固なプラットフォームを最適化し、拡張することを目指しました。その焦点は、JEL の野心的な成長をシームレスにサポートし、進化する規制に適応して、AI を活用した新たな働き方に必要なレジリエンスを提供するために、この環境をスケーリングすることに置かれました。

「JEL はすでに技術的な構成要素を導入しており、それが、aCloud が AI 主導の業務遂行に向けて同社のセキュリティ態勢をさらに有効化し、強化するための基盤となりました」と、aCloud の首席コンサルタントである Boon Hock Lim 氏は説明しています。「当社の役割は、JEL のチームと密接に協力して日々の管理業務を合理化し、セキュリティ プロセスを複雑な規制ニーズに適合させ、AI のためのデータ準備や継続的なコンプライアンスといった重要分野の可視性を高めることでした」

統合された Microsoft セキュリティ アーキテクチャ

この取り組みは、JEL の複雑なセキュリティをマッピングして、すでに堅牢な環境をさらに強化し、厳しいセキュリティ要件を満たすための優先領域を特定するための包括的なセキュリティ評価から始まりました。

「aCloud は、JEL の確立されたガバナンスと意思決定プロセスを基盤として、IT ステークホルダーとの共同設計ワークショップを促進しました。これにより、アーキテクチャをより詳細で的を絞ったものに改良し、設計上の決定事項を検証して、ビジネス目標との整合性を確保しました」と、Lim 氏は語っています。

aCloud は、以下のような複数の Microsoft ソリューションに基づいて構築された包括的なアプローチを提案しました。

• データ ガバナンスとコンプライアンスのための Microsoft Purview。


• SIEM および脅威の検出のための Microsoft Sentinel。


• 拡張検出と応答のための Microsoft Defender XDR。


• アナリストの生産性を高めて調査を自動化するための Microsoft Copilot for Security。

展開は、約 3 か月にわたって段階的に行われ、進行中の業務に支障が出ないよう、各コンポーネントがシームレスに導入されました。JEL は、Microsoft が提供するワークショップ、高度なセキュリティ評価ツール、そしてマイクロソフト パートナー センターの導入リソース (Cloud Ascent や傾向リストなど) を活用することで、プログラムの影響力をさらに高めました。これにより、すべてのソリューションが同社の長期的な戦略的ビジョンと完全に一致できました。

統一された可視性、より強力なコンプライアンス、より迅速な対応

新しいソリューションの導入により、JEL はセキュリティ環境とコンプライアンス態勢の可視性を向上させました。Microsoft Purview は、データ分類とガバナンスを改善し、同社の継続的なコンプライアンスへの取り組みを支援しました。Microsoft Sentinel は、ログを統合し、カスタム検出ルールを可能にすることで、JEL の IT チームに機密データと潜在的な漏洩に関するより良い洞察を提供しました。一方、Copilot for Security は、AI を活用した洞察を提示することで、調査ワークフローの加速を支援しました。

JEL のエンドユーザーにとっても、統合された Microsoft 環境への移行により、複雑さが軽減されました。サードパーティのセキュリティ コネクタを使用しなくなったことで、従業員は追加のソフトウェアなしにビジネス アプリケーションに直接アクセスできるようになり、よりシームレスなエクスペリエンスが得られました。

JEL との取り組みの成功は、Microsoft の統合セキュリティ スタックの使用を推進する aCloud にとって、より自信を深めるものとなりました。現在 aCloud は、同じ協調的な共同設計アプローチを他の顧客にも適用し、断片化されたソリューションではなく、統合ツールの価値を推進しています。

「JEL を旗艦エンゲージメントのベンチマークとして参照することで、『Microsoft のトータル セキュリティ ソリューションが、より強力なセキュリティと、より優れたシームレスなユーザー エクスペリエンスの両方を提供できる』という当社の確信がますます強まりました」と LIM 氏は述べています。「これにより当社は、同じ価値とフレームワークを他の顧客にも提案できるようになりました」