OpenAI は、営利目的の OpenAI LP とその親組織である非営利の OpenAI Inc. で構成される、民間の人工知能研究所です。この組織は、高度な人工知能機能の構築を使命として 2015 年 12 月に設立され、汎用人工知能 (AGI) の実現という目標を目指しています。

OpenAI では、機械学習、コンピューター ビジョン、自然言語処理、ロボット工学など、人工知能に関連する幅広いトピックに関する研究を行っています。また、GPT-4、Codex、DALL-E 2 など、AI 関連のさまざまなソフトウェア ツールや製品も開発、リリースしています。2022 年後半に、同組織が無料の消費者向け製品として ChatGPT をリリースしたことから、同組織のテクノロジへの関心が急速に高まりました。

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Microsoft では 2019 年以来、OpenAI に投資して協力関係を築いています。両社のパートナーシップは、AI 製品とサービスの開発と商品化を加速させ、国際競争力に不可欠な技術革新を促進してきました。この協力関係の次のフェーズに関する発表が 2023 年 1 月に行われました 。これには、Microsoft からの複数年にわたる数十億ドルの投資が含まれており、ChatGPT などの OpenAI モデルの研究、開発、商品化に使用される高度な AI コンピューティング インフラストラクチャへの投資、革新、構築を継続するために活用されています。これにより、その結果として得られる AI テクノロジとイノベーションを、Microsoft と OpenAI が継続的に商品化できます。OpenAI のモデルは、ファーストパーティ製品でも、サードパーティのお客様に対しても、独立して商品化できますが、Azure が今後も OpenAI ワークロードの独占的なクラウド プロバイダーであることに変わりはありません。

Microsoft と OpenAI は、信頼できる安全な AI システムと製品を構築するという目的を共有してしています。AI アライメントに関する OpenAI による最先端の研究と、Microsoft の Responsible AI Standard (責任ある AI の基準) は、この AI テクノロジを安全に展開するための先進的かつ主導的なフレームワークを確立するだけでなく、より責任ある結果に向けて業界全体を導くためにも役立ちます。

Generative Pre-trained Transformer (GPT: 生成可能な事前トレーニング済みトランスフォーマー) は、OpenAI によって開発された言語モデルの一種です。これらのモデルは、テキスト データの大規模なコーパスで事前トレーニングされており、言語翻訳、テキストの要約、質問への応答など、さまざまな自然言語処理タスクに合わせて微調整できます。GPT-4 は、GPT シリーズの最新かつ最先端のモデルであり、多くの自然言語理解ベンチマークでパフォーマンスの新しいレベルを確立しました。このモデルは、さまざまな業界や研究用のアプリケーションでも使用されています。

Codex は、AI を利用したコード検索/補完ツールです。これを使用すると、開発者はコード リポジトリ内を検索して、特定の API やプログラミング構造の使用方法の例を検出できます。このツールでは GPT-3 ベースのモデルが使用されており、コード例の自然言語記述を生成することも、コード スニペットを生成することもできます。

DALL-E は、OpenAI によって開発された生成モデルです。DALL-E は、テキスト プロンプトから画像を生成するツールです。提供したテキストの説明に基づくモデルによって構築される、現実世界には存在しないオブジェクトやシーンの画像を生成できます。このモデルにより、テキスト プロンプトに基づいて実世界の画像のバリエーションを生成することもできます。DALL-E では、言語とビジュアル コンテンツの間の関係を学習できるように、画像とキャプションの膨大なデータセットでトレーニングされています。 

ChatGPT は、Generative Pre-trained Transformer (生成可能な事前トレーニング済みトランスフォーマー) モデルの派生形です。特に対話システム、チャットボット、仮想アシスタント、カスタマー サービス チャットボット、ゲームやエンターテインメント用の会話型エージェントなどの会話型 AI アプリケーションを想定して設計されており、会話型のやり取りによって微調整されます。

ユーザーが文や質問を入力すると、ChatGPT は入力を分析し、会話のコンテキストを考慮して応答を生成します。ChatGPT は、トレーニング データセットから学習したパターンを使用し、会話のコンテキストに応じて人間であるかのような応答を生成します。ChatGPT は、質問への回答やカスタマー サービスの提供など、特定のタスクに合わせて微調整することもできます。

大規模 AI モデルである Megatron と Turing は、引き続き研究の推進に貢献しています。これらのモデルは、テキスト分析サービスおよび Microsoft Translator サービス内の機能を支えています。Microsoft では、Turing、Megatron、GPT-4 などのモデル投資を引き続き活用し、お客様の需要に基づいて Applied AI Services および Cognitive Services を提供していきます。モデル数が急速に拡大する中、Microsoft はその中心となって、各モデルの利点をお客様が活用できるように努めています。