Bytes は、15 か国で多様な事業を展開する海洋技術企業、Ocean Technologies Group (OTG) との協働において、この価値中心戦略を採り入れました。 OTG は、一連の買収と投資を通じて、海運業界および海洋業界にサービスとしてのソフトウェア (SaaS) を販売する国際的なリーダーに成長しました。しかし、これらの業界の企業はさまざまな IT 構造で作業を行っており、ビジネスの手法が非効率なため会社の成長機会を十分に生かすことができませんでした。OTG のリーダーは、同社の全ビジネスおいて中央の共有 IT システムが必要であり、Microsoft Azure が完璧なプラットフォームを提供できることを認識していました。OTG の目標は、Azure への大規模な移行であることは明らかでした。しかし同社は、それを実現するための支援を必要としていました。
そこで登場したのが Bytes です。Bytes は CSP パートナーとして、また信頼できるアドバイザーとして、他企業の IT 環境の標準化を支援しており、同社の専門家はそこで学んだことと Microsoft のソリューションを OTG に適用することにしました。
パーソナライズした計画の策定
まず Bytes は、OTG 独自の状況について学び始めました。
Bytes の Azure ソリューション スペシャリストである Chris Colledge 氏は、次のように述べています。「私たちは、OTG の状況、同社が当時何を持っていたか、組織として何が必要か、そしてネットワークや Active Directory、セキュリティ態勢などの要素を含む「良い」ものとはどのようなものなのかを把握するために、同社と何度もディスカバリー ワークショップを行いました。」
最終的に Bytes は、既存の構造を変更しようとするのではなく、OTG のニーズを満たすためにゼロから構築されたまったく新しい環境を作成するという「グリーンフィールド」ランディング ゾーンを提案しました。
Colledge 氏は語ります。「私たちは OTG の技術に関する決定事項を確認したのですが、新たに構築を開始する方がはるかに簡単であることは明らかでした。」
OTG はこれに同意し、Bytes は同社と協力してランディング ゾーンの提供、ワークロードの特定、そして段階的な Azure への移行を含む移行計画の策定を行いました。これは、OTG にとって優れたオプションでした。組織ごとに移行を実行できたからです。Bytes は OTG のコスト管理を支援し、ストレージ ライフサイクルの定義および構成に協力して、最もコスト効率の高いストレージ ソリューションを考案しました。
プロジェクト全体でのパートナーシップ
Bytes は、単に移行を実行して完成品を OTG に渡すのではなく、OTG と全面的に協力して、同社のスタッフが新しい IT 環境の運用と管理に必要な知識やスキルを確実に習得できるようにしました。移行の初期には Bytes が力仕事を担っていましたが、プロジェクトが進むにつれて OTG がより多くの責任を負うようになりました。
「早い段階では私たちが多くのことをコントロールし、OTG にやり方を教えていました。プロジェクトが進み移行が次々と行われるようになるにつれ、私たちは少しずつ手綱を緩め、OTG が舵を取れるようにしました。」Colledge 氏は語ります。「プロセス全体を通して顧客を巻き込んでいく — これこそが、私たちと他社との違いです。」
OTG は移行の最後の部分を自力で完了しました。それ以来 Colledge 氏は、Bytes が提供した基盤をもとに OTG が「Microsoft でどんどん成長していく」のを目の当たりにしている、と述べています。この移行により、イノベーションと成長を支えることができる一元的でスケーラブルなインフラによる標準化、という OTG の目標が達成されました。また、適切に管理された Azure 環境で作業することは、同社の管理を合理化し、リスクを軽減するのに役立ちます。「これは間違いなく成功プロジェクトです。」と Colledge 氏は語ります。
Bytes は、しばしば移行後の顧客とも連携し、技術面だけでなくコスト面でも Azure 環境の最適化を支援します。同社は、顧客のクラウド支出の監視と削減に役立つ、革新的な支出管理ツール「Quantum for Azure」の使用におけるスペシャリストでもあります。
取引パートナーから信頼できるパートナーへ
Bytes は、単に取引を行うパートナーから信頼できるパートナーへと進化するために、顧客が誰であり、何を達成したいのか、そして Bytes がどのように支援できるかを理解することに重点を置いています。
「私たちは、顧客がより多くのことを期待していることを承知しています。市場はより速いスピードで動いており、それに適応して変化することが重要です。だからこそ、顧客が必要とする領域の専門家であることが非常に重要なのです。私たちは、戦術的かつ取引的な成果から、ビジネスの推進要因、つまり顧客自身や顧客のお客様に真の価値を還元するビジネス成果へと焦点を移す必要があります」(Horowicz 氏)
真のパートナーシップとは、適切な技術的専門知識を手元に持ち合わせているという意味でもあります。これは、Bytes が 30 年間 Microsoft と協働することで得られたものです。

「顧客の競争力を高めすべてをまとめ上げることができるためには、非常に複雑なソリューションのポートフォリオを提供しなければなりません。私たちが Microsoft 製品を販売することを選択したのは、Microsoft のテクノロジが優れているのと、Microsoft と当社とのパートナーシップが理由です。」(Bytes Group 最高技術責任者、David Rawle 氏)
クラウド ソリューション プロバイダー パートナーであることで、Bytes は顧客との距離を縮め、顧客の課題やニーズをより深く掘り下げ、豊富な経験とリソースを活用して適切なソリューションを生み出すことができます。
「Microsoft は、私たちのすべての活動の中心にいます。」Horowicz 氏は付け加えます。「私たちが顧客と交わすすべての会話の中心に、Microsoft がいます。Microsoft が価値あるビジネス成果をもたらすことを知っているからこそ、私たちは Microsoft への投資を続けていくのです。」