業界で 50 年近くの経験を持ち、世界各地に拠点を展開するこの顧客は、製造、検査、メンテナンスにまたがる事業を展開しており、化学薬品、エネルギー、水タンクの貯蔵から製造、修理に至るまでの多様な製品やサービスを提供しています。言い換えれば、大量のデータを収集してきたということです。
しかし、その長い歴史の中で、チームメンバーや部門ごとに異なる形式、モデル、レポート ツールにデータを入力するようになっていきました。顧客はすでに Microsoft 製品を活用しており、Microsoft Dynamics 365、Excel、SharePoint などのソリューションに依存していました。しかし、部門ごとのサイロ化や異なるシステムの混在により、情報は組織全体に散らばり、Microsoft Azure や Salesforce などに点在する「つぎはぎ状態」になっていました。
このため、チームのデータ パイプラインはしばしば途切れたり、ボトルネックに阻まれ、効率的なイノベーションの推進が妨げられていました。リーダーたちは、運用を統合的に可視化し、データをより効果的に活用することで、メンテナンスの予測や新たなビジネス機会への迅速な対応を可能にする方法を探っていました。そして、総収益のうち失われていると見込まれる 10〜15% を取り戻すという、具体的かつ野心的な目標を掲げていました。