今日は、Global Accessibility Awareness Day (GAAD) であり、テクノロジの革新的な力によるよりアクセシブルな世界の創造について考える日です。また今年、マイクロソフトは創立 50周年を迎えました。イノベーション実現に揺るぎなくコミットしてきた当社の節目となります。創立 50 周年という節目を迎えられたのは、お客様やパートナーのために、またお客様やパートナーとともにアクセシビリティの変革に献身的に取り組んできたためです。
アクセシビリティにおける AI の進化
アクセシビリティへの献身的な取り組みが、当社の掲げるミッションの土台となっています。アクセシビリティにおける AI の進化により、これまで以上に迅速に障壁を打ち破り、障碍のある個人にアクセシブルなテクノロジの選択肢を提供し、グローバルなニューロ ダイバー シティー コミュニティを支援できるようになりました。
マイクロソフトの CEO であるサティア ナデラは、50 周年記念基調講演で次のように述べています。「今日お話したいのは、過去 50年についてだけでなく、次の 50 年についてです」。さらにナデラは「私たちの未来は、過去に何を創造してきたかによって定義されるのではなく、他者が私たちの支援で何を創造できるかによって定義されるだろう」と述べています。2025 年は、マイクロソフトが全社対象のアクセシビリティ ポリシーを施行してから 30 年経つ年でもあります。
また、この機会を利用して、マイクロソフトと共にイノベーション推進とアクセシビリティ向上への道を歩むことへのコミットメントを称え、同じ目標に向けて歩むように他者を促しているパートナーに心より感謝いたします。私たちは一緒に歩んできたことに感謝し、誇りを感じています。
アクセシビリティへの取り組みにおける重要な瞬間
この 1 年間、マイクロソフトはアクセシビリティの取り組みの変革にコミットし、パートナーと協力してマイクロソフト AI ソリューションでアクセシビリティ テクノロジを進化させてきました。障碍者コミュニティがどのようにイノベーションを推進し、すべての人に利益をもたらしているかをご覧ください。また、Bing AI を活用したアクセシビリティ発見ツールである Ask Microsoft Accessibility を使って Microsoft AI に気になることを尋ねてみましょう。
11 月に開催された Ignite では、私は Jenny Lay-Flurrie と Ignite の参加者とのディスカッションに参加し、AI が障碍のある個人に対してもたらすポジティブな影響について議論する機会を得ました。マイクロソフトのセッションでは、次のような用途に AI を活用してよりアクセシブルな世界を創造するという当社のコミットメントについて紹介しました。
- アクセシビリティ機能の強化
- アクセシビリティ ソリューションのパーソナライズ化
- ビジネス プラクティスの自動化
- 未来のためのイノベーション
マイクロソフトは、責任を持って構築された AI ソリューションが、お客様、障碍のある従業員、そして障碍のある個人がテクノロジを活用してより多くのことを達成する方法に、ポジティブな変化をもたらすと考えています。マイクロソフトのパートナー エコシステムは、アクセシビリティを向上させられる特別な立場にあるのです。
お客様のアクセシビリティへの取り組みを支えるため、マイクロソフトでは「採用」、「構築」、「革新」というフェーズに分かれたスリー ホライゾン アプローチを採用しています。パートナーと協力することで、3 つのすべてのフェーズでアクセシビリティの加速が可能になります。次に、マイクロソフト アクセシビリティ ホライズン全体の価値を示すマイクロソフト パートナーとお客様であるVodafone、ServiceNow、そして Zammo.ai とクラーク カレッジのコラボレーションを紹介します。
Vodafone の Microsoft 365 Copilot への投資
Vodafone は、自社でのテクノロジ導入を拡大し、さまざまな国で働く 68,000 人の従業員に Copilot を提供しました。このイノベーションにより、文書やメールを作成するときの精神的負担が軽減されるようになったため、特にニューロダイバーシティな従業員が恩恵を受けています。
「Vodafone は、すべての従業員が成長できるインクルーシブな環境の構築に取り組んでいます。VodAbility のメンバーをはじめ、ニューロダイバーシティ コミュニティにとって、Copilot のようなツールは変革をもたらすものとなっています。Copilot でタスクを簡素化し、進捗を管理し、情報量を抑えることにより、生産性とパフォーマンスを大幅に高められています。特に困難な時期に効果的です。」
— Vodafone、デジタル エクスペリエンス マネージャー、Silvia Neumann 氏
「考えることや集中することが難しいときに、Copilot が大きな助けになっています。以前は会議で取ったメモの書き直しに 30 分かかっていましたが、今は Copilot のおかげで同作業がわずか 2 分で完了します。」
— Vodafone、ジャーニー オーナー – チャプター リード、Kate Sampey 氏
ServiceNow のアクセシビリティへの取り組み
ServiceNow は、お客様にアクセシビリティ サービスを提供し始めたパイオニアです。ServiceNow は、マイクロソフトのソリューションを活用して、自社の音声駆動型アクセシビリティ機能を強化し、お客様にシームレスなエクスペリエンスを提供しています。
「アクセシブルなソフトウェアの構築は、倫理的に正しいだけではありません。ビジネスにおいても賢明な行動なのです。障碍のある人々にとっての使いやすさを優先することで、誰でも当社の製品を利用できるようになります。ほとんどの人が人生のある時点で身体的な問題を経験します。だからこそ、製品開発ライフサイクルに多様性の視点を取り入れることが、将来にわたって市場での地位を維持することに大きく貢献するのです。」
— ServiceNow、アクセシビリティ担当 VP およびグローバル ヘッド、Eamon McEarlean 氏
ServiceNow と英国王立盲人協会との提携事例を読み、どのように ServiceNow AI Platform がスムーズに導入されたかについてご覧ください。
クラーク カレッジが Zammo.ai とインクルージョンを強化
ワシントン州バンクーバーにあるクラーク カレッジでは、アクセシビリティに重点を置いた、テクノロジを活用した学習環境の強化に取り組んでいます。クラーク カレッジでは、一般向けの AI エージェントを導入し、すべての学生がキャンパス リソースにアクセスできるようにしました。クラークのアクセシビリティへの取り組みが動機となり、クラーク チームは、Microsoft AI for Accessibility と、Azure 上でソリューションのすべてを構築しているマイクロソフト パートナーである Zammo.ai とのコラボレーションを主導しました。
このコラボレーションでは、Zammo 製ソフトウェアのユーザー インターフェイスの第三者監査を実施し、その結果、視覚に障碍を持つ人向けのスクリーンリーダー機能の最適化や、読みやすさ向上のためのカラー コントラストの改善などの機能強化が実現しました。クラーク カレッジのリーダーシップと、アクセシビリティに関する専門的な知識により、テクノロジを継続的に進化させることで、すべての学生に成長する機会が与えられるという良い例が作り出されています。
未来に向かって前進する
マイクロソフトは今後も、パートナーとともに、またパートナーを通じて、すべての人がアクセスできる新しいソリューションの提供に取り組んでいきます。私たちのミッションは地球上のすべての個人と組織がより多くのことを達成できるようにすることであり、アクセシビリティはこのミッションの中核を担う重要な要素です。
お客様やパートナーとともに、私たちは革新を続け、すべての人にとってよりアクセシブルな環境を創造していきます。
その他の情報とリソース