悪意のある攻撃者がますます AI の利用を進める中、増大する脅威に対抗するために、セキュリティ専門家も自社のソリューションに AI を組み込む必要があります。このたび Microsoft は、パートナー様および顧客のビジネスの安全確保を支援するために、CSP を含むすべてのコマース チャネルにおいて、2024 年 4 月 1 日より Microsoft Copilot for Security の一般提供を開始することを発表します。この新しい Copilot は、組織を保護するための強力なリソースを提供するとともに、マイクロソフト パートナーが提供するセキュリティ サービスおよびソリューションを向上させます。
Copilot for Security は、AI のスピードとスケールで組織を防御するように設計された、初の生成 AI セキュリティ製品です。今回の発表は、先日のCopilot for Microsoft 365、Copilot for Finance、Copilot for Sales、Copilot for Service、および 教育市場向け Copilot の一般提供開始に続き、Microsoft の AI モメンタムを継続するものです。
また、Copilot for Microsoft 365 の新しいリソースも追加されました。これらは、より多くの価値と導入、シート数を顧客に提供するのに役立ちます。ブログでこれらの更新についてご確認ください。
Copilot for Security は、人間のスキルを置き換えるのではなく、補完するように設計されています。マイクロソフト パートナーは、脆弱性に対処するための経験、スキル、確立された方法を持っています。この新しいツールにより、人間の洞察力を持たない AI ソリューションでは対応できないサービスや製品に、専門知識を注入できるようになります。
包括的なセキュリティ、プライバシー、コンプライアンスを念頭に構築された Copilot for Security は、Microsoft の責任ある AI の原則に基づいています。このソリューションは、OpenAI の最先端モデルである GPT4 と、Microsoft が開発した AI オーケストレーションを組み合わせたものです。また、Microsoft のグローバルな脅威インテリジェンス機能と包括的なセキュリテ製品群を 1 か所に集約および統合したものです。
この Copilot は、スタンドアロン製品、または顧客がすでに使用しているセキュリティ製品への組み込み製品として提供されます。Microsoft は、 Copilot for Security が市場のどのソリューションよりもさまざまな組織で利用できるようにするよう、プロビジョニングによる従量課金制のライセンス モデルを導入します。この柔軟な従量課金制の価格モデルにより、組織は迅速に利用を開始し、ニーズと予算に応じて使用量やコストをスケーリングできます。Microsoft Copilot for Security は、2024 年 4 月 1 日より一般提供が開始されます。
Microsoft Azure をまだ使用していない顧客は、Azure サブスクリプションにサインアップして使用開始できます。ライセンス要件はありませんが、製品エクスペリエンスを向上させるために、MDE P2 または Microsoft Sentinel の使用が推奨されます。
Copilot for Security により、ユーザーはセキュリティ資産をリアルタイムかつ包括的に把握し、保護を一貫して評価および強化できます。また、比類のないスピードとスキルで脅威を検出、調査、対処できます。さらに、簡素化された自然言語ベースのユーザー エクスペリエンスにより、効率が向上し協力が容易になります。
この最新の Copilot 製品は、セキュリティ アナリストと IT 担当者にとって、高度な攻撃手法、複雑なツールキット、人材とスキルの不足といった問題に対処できる新しいツールとなります。
マイクロソフト パートナーは、ビジネスの多くのシナリオにおいて、カスタマー エクスペリエンスの向上に重要な役割を果たしています。Copilot for Security は、分析を向上して、自然言語から KQL への変換を容易にし、有益な回答を提供しトレーニングの必要性を減らすことで、人間のスキルを補います。さらに、評価を完了するのに必要な時間を短縮し、簡潔な要約を作成して、繰り返し作業の時間を節約することで、スピードと効率を向上させます。パートナー様は、アナリストの柔軟な割り当て、対象者別のレポート作成、迅速な対応と協力の促進を通じて、スケーラビリティ、運用チームの設計、レポート作成を支援できます。さらに、マネージド セキュリティ サービスには、マネージド SOC の専門知識、シナリオベースのプロセス、統一された適応性の高いチームの設計および運用といった利点があります。
もちろん、パートナー様のソリューション、能力、IP と AI を活用した Microsoft のセキュリティ ポートフォリオの組み合わせにより顧客が最大限のメリットを享受できるよう、パートナー様の協力が必要です。Copilot for Security は、パートナー様にとって、現在提供中の専門サービスやアドバイザリーの役割を確立または構築する機会となります。その機会は、特に ME5 と Sentinel を中心とした高度なセキュリティ ワークロードのデプロイと導入における顧客の支援から、Copilot for Security とともに Gen AI を活用するための準備まで、多岐にわたります。アドバイザリー サービスには、データ セキュリティ戦略、ガバナンス、RBAC ポリシーなどの顧客のセキュリティ成熟度の評価や、顧客トレーニングおよび準備の提供などが含まれます。さらに、診断サービスでは、特にセキュリティ統合の観点から、Gen AI の使用における顧客体験全体を評価します。
Microsoft とパートナー様のこれまでの協力関係は、広範かつ多岐にわたっています。昨年の Inspire では、アクティブな Copilot for Security パートナー コミュニティを立ち上げ、これまでに参加者は 1,000 を超えるほど成長しています。このコミュニティは、メンバーが Copilot の開発状況を常に把握できるように、ニュースレターやウェビナーを通じて重要な情報を共有することに重点を置いています。過去 6 か月間にわたり、Microsoft は 100 を超える MSSP および ISV と Copilot for Security パートナー プライベート プレビューを実施しています。これらのパートナー様は、新しいシナリオのテストと機能強化、将来のリリースに向けた製品開発と運用に関するフィードバックの提供、Copilot for Security の拡張性を支援する API の評価を通じて、Copilot for Security の製品開発に積極的に貢献してくださっています。
Microsoft は、今後数か月の間に、顧客がセキュリティ要件を満たすのをサポートするスキルをパートナー エコシステム全体が習得できるよう、販売および技術準備ブートキャンプを実施する予定です。また、E5 および Microsoft Sentinel の導入と消費拡大を含む Copilot for Security の導入準備を支援するため、デプロイ パートナー様向けの投資も行う予定です。さらに、ソフトウェア開発者は、ISV サクセスに参加すると、Copilot for Security と統合できるソリューションを Microsoft コマーシャル マーケットプレースを通じて構築、公開、拡張するためのサポートも受けられます。
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Microsoft Copilot for Security の使用とデプロイに役立つトレーニングおよびスキル
Copilot for Security は、生成 AI を使用して、AI のスピードとスケールで組織を保護します。安全、プライベート、コンプライアンスを遵守するように設計されており、各組織固有のデータを使用します。こちらをご覧になり、この新製品に関する情報や、これがセキュリティ ビジネスの成長と改善にどのように役立つかをご確認ください。